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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=15

2018.06.22 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

所詮、小さき者は大きな者には勝てないのか。
大男3人に向かって行ったベッキョンとチェンだったが、まず拳を握るということさえ2人は知らなかった。
その為に文字通り体当たりをしたのだが、そもそもの体格の差と基礎体力と筋力の差から、その小さな体は大きな体に跳ね返され尻餅をついた。
しかしそれでも気の収まらないベッキョンとチェンは、再び3人に向かったのだが…。

ベッキョンはチャンミンに、チェンはシウォンに、その小さな頭を大きな手で押さえられ、ぶんぶんと腕を振り回しても、それは相手には届かない。まさに漫画の一シーンを体現しているようだった。
しかしこんな笑い誘うようなシーンであっても、小さき怒れる巨人は闘志剥き出しだ。そんなベッキョンとチェンにチャンミンは聞いた。

「…大事な兄さんを馬鹿にされて、そこまで怒ってるのか?」

確かにシウミンをダシに使ったのは否定しない。それに本当の兄弟同然に育って来たのなら、と思えばわからなくもないのだが、どうにもそれ以上の何かがありそうな気配がするとチャンミンは思ったからだ。

「…に、兄さんの…」
「…だ、大事な兄さんの…」

怒りが収まらないベッキョンとチェンは、いまだ相手には届かない腕をぐるぐると回し興奮気味だった。けれどもし、もう少し冷静でいられたら、この場でこれを言えばシウミンが傷つくということも、そして騒ぎが大きくなるということも考えられたかもしれない。
しかしとにかく兄思いの2人なのだ。兄には幸せになってもらいたい、そんな思いが強い2人なのだ。
だから言わずにはいられなかったのだ。この言葉を。

「「ファーストキスを奪っておいて!!」」

各々の頭を押さえつけている相手を睨みつけながら、ベッキョンとチェンは叫んだ。
するとチャンミンもシウォンも目を見開き驚きの表情になった。そしてチャンミンは一瞬、逡巡するかのように視線を上に上げると、ぱっとその手を離した。それに再び2人は尻餅をついた。
そしてチャンミンは視線を辺りに彷徨わせると、目当ての獲物を見つけて、その視線をロックオンし叫んだ。

「おい!ユノ!」

間違いなく自分への非難が来るであろうと察知したユノは、こっそりと逃げ出そうとしていたようで、既に皆に背を向けていた。
けれどその背にチャンミンの鋭い呼び声が刺さり、ユノは背筋をピッとすると直立した。

「…チャンミン~…なんでしょうか~…」

そしてそろりそろりと振り返ったユノは、おどけたような笑顔でそう聞いた。

「この子たちに指導するって話、断りましょう。ユノが良い金になるって言うから引き受けたけど。この子たちに悪い。」

だがチャンミンは真面目な顔でそう言った。するとユノもまた、もう笑ってなどいられず、チャンミンの言葉にただ頷くしかなかった。

しかしそのチャンミンの言葉を聞き、シウミンは「ええ~!」と心で叫んでいた。それもそのはず。ユノはあれほど「ギャラじゃない!」と言っていたのに、この指導役の話しを引き受けたのはギャラの為だと言うじゃないか。

―――う~ん…やっぱりユノさんって…よくわからない…

「いろいろと悪かった。ユノがしたことを許してほしい、とは言わないが、その代わりに良い指導者を紹介するから。」

首を傾げるシウミンがいる一方で、チャンミンは真面目にそう言って頭を下げた。隣にいたユノも、そんなチャンミンを見て頭を下げた。やはりうだつの上がらない冴えない亭主のような佇まいだった。だがここにいる2人も本当の兄弟以上の絆で繋がっているのだろうと思った。
そしてユノの首根っこを摑まえたチャンミンは、そのままユノを引き摺るようにして、その場を去って行った。

―――チャンミンさんの方がよっぽど男らしい?っていうかおねぇ言葉、どこ行った~!

と、そんな2人を見送った3人は、心の中で同じことを思っていた。

さらに…。

きっとこの場でチャンミンがユノを公開処刑しなかったのはシウミンを思ってのことだと、落ち着き始めたベッキョンとチェンは思っていた。
それがわかるから、そんな簡単に許せるか!とは思うけれど、去って行く2人にもうなにも言わなかった。これ以上何かをしてほしいということもなかったから。

それにユノがしたことは兄を傷つけただろうが、自分たちがしたこともまた、兄の傷口に塩を塗るようなことだったのではとも思う。
だからベッキョンとチェンは何も言えなかったのだ。そして恐る恐る大事な兄を振り返った。

「まったくお前たちは無謀な奴だ。」

振り返った兄は両手を腰に当て、大きな一重瞼を釣り上がらせ頬を膨らませて怒っていた。

「「…兄さん…ごめん…」」

そんな兄を見て弟2人はしゅんとした。するとそんな2人の頭に小さくこつんと拳が当り、2人は顔を上げた。

「これでもう許してやる。」

上げた顔の先には、優しい兄の笑顔があった。

「「兄さ~ん!」」

ベッキョンとチェンは泣きながらシウミンに抱きついた。
そんな2人の背中を「よしよし」と言いながら撫で、シウミンは弟たちとは対照的に笑顔を浮かべた。
ファーストキスは奪われてしまったけれど、弟たちが思うほど傷ついていないし、ショックも受けていない。
それよりも、これほどまでに弟たちが自分を思ってくれていたんだということに、感動さえ覚えるとシウミンは思っていた。

「う~ん!やっぱりシウミンって良い子!本気で好きになっちゃいそう!もうユノなんてチャンミンにくれてやるわよ!」

血の繋がらない3人の兄弟たちの絆を目の当たりにしたシウォンは、ハンカチを噛みしめながら涙を流していた。
しかしその存在はもう薄い。さっきまではかなりの存在感を誇示していたはずだが。

だから3人は勿論、そんなシウォンの存在などもう忘れ、ただただ3人で肩を抱き合っていた。




~続く~


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Comment

3人の…

お互いを想い合う気持ちにきゅんとします!
しうちゃんのモテキ、そしてチェンベクもモテキがじわじわと迫ってるんですかね?
…てあれ、指導者は東方神起じゃない?!
ってことはまた新しい指導者に出会うのかな?
楽しみにしてます!
来週にも萌えが蓄えられますかね?
楽しみですね(´ω`)

Re: 3人の…

日色様、おはようございます!

コメントありがとうございます!
お返事が遅くなってすみませんm(_)m

少々の誇大表現になってますが、たぶん実際の3人(といわずEXOメンバーみんな)も、こうしてお互いを思い合っているんじゃないかな~と思います^m^
それがお話の中に反映されてキュンとしていただけのなら本当に嬉しいです♪

チェンベクシ、3人のモテキ(笑)じわじわ迫ってます(^o^)丿
シウちゃんとユノカップルは成立しませんでしたが(笑)
そして新しい指導者、登場しますよ!楽しみにしててください♪

ペンミ終わってしまいましたね~(;_;)
私が参戦した回では、(私的)フンベク、ベクドモーメントがあり、萌え萌えしてきました^m^(残念ながら、私の席の方にシウちゃんがあまり来ず、一番求めていたフンシウ、ベクシウモーメントは不発でした><)

またよろしくお願いします~(*^_^*)

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