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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=19

2018.06.28 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

ふと意識が覚醒し、何の気なしに隣に眠る兄の向こう側に、眠気眼を向けた。
するとそこにあるはずの姿がなく、ベッキョンは一気に目を覚ました。

「…またか…」

こうして時々、チェンがベッドを抜け出すことをベッキョンは知っていた。きっと幸せそうな寝顔で眠る兄は気づいていないと思うが。
ベッキョンはベッドの上に起き上がり、蛻の殻となっている兄弟の寝場所を見つめた。

「うん、いるかどうかだけ。心配だから。」

ベッドを抜け出したチェンが、いつも広場に行って星を見上げていることもベッキョンは知っていた。
そして一度眠ってしまえば、そうそう起きないシウミンを1人ベッドに残し、そんなチェンの無事な姿を確認しに行くことも、いつものことだ。

「兄さん、起きないでね。」

そっと囁くように兄の寝顔に言うと、ベッキョンもそっとベッドを抜け出し広場へ向かった。

「あれ?いない…」

しかしいつもチェンが座るベンチにその姿はなく、代わりにチェンよりも一回り大きな後姿がそこにはあった。あるはずの姿がなく、ベッキョンは少しだけ不安になり、思わず言葉が零れた。
そのベッキョンの声に期待した人物とは違う背中が振り返った。

「あっ、べキョン。」

そう名前を呼んだあと、その振り返った大きな体の割りに可愛らしい顔の大男チャニョルは、そこに大きな笑みを浮かべた。
そしてこっちへおいで、というように手招きしていた。

―――お前に用はねえよ!

とは思うが、無視するわけにもいかず、ベッキョンは渋々チャニョルへ近づいた。

「ここにチェン、いなかった?」

何かを言われる前に、とベッキョンはぶっきらぼうにチャニョルに聞いた。そのあまりのぶっきらぼうさに、ベッキョンは自分でも「これはヤバいかも?」と少し思った。しかしその言葉を向けられたチャニョルは、まったくそんなこと気にしている様子はなく、その表情を変えることなく言った。

「チェンならパオとガオとディオと一緒にいたよ。」
「ええ?ディオさん?って、まだここにいたの?」

これまた思わぬ名前が出て、ベッキョンはただ驚いた。そんなベッキョンの様子にチャニョルは、ふっとその表情をさらに緩め言った。

「ベッキョンって可愛いね。っていうか、素直が服着て歩いてる感じ。つい今しがたは「お前に用はない」って顔してたけど、ディオがまだいるって驚いて。感情が豊かで、それを隠せないんだね。」

最初の「可愛いね」には眉間に皺が寄ったが、あとの残りはなんだかあまりにも的を得たことを言われ、ベッキョンは恥ずかしくなった。こんな数回しか顔を合わせたことのない相手に、よく言われるようなことをズバリ言い当てられてしまうほど自分は分かり易い人間なんだと思うと、もう逃げ出したいほどだった。

「ほら今も。可愛いにはちょっと怒って、感情が豊かってところは恥ずかしがったでしょう。」
「ああ、もうなんなの!やめろって!っていうか、チェンいないなら、もう戻る!じゃあ!」

夜でよかったとベッキョンは思った。可愛いと言われたり、自分ンことを言い当てられたりして、そのあまりに的確な言葉に、きっと自分の顔は赤いはずだから。そんな赤い顔を見られないように、ベッキョンはチャニョルに背を向け、脱兎のごとく走り出した。

「またね!ベッキョン!」

そのベッキョンの背中に少しだけ楽しげなチャニョルの声が届き、ベッキョンは心の中で「あいつなんなの?」と悪態を吐きながら自分たちのテントを目指した。




~続く~


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