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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=20

2018.06.29 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

漆黒の闇の中、点在するテントの入口にそれぞれの小さな明かりだけが灯っている。その為、ほんの数メートル先のことも、闇夜の下ではわからない。
だからベッキョンとチェンが、それぞれ別の方向から走って来て、自分たちのテントの前で鉢合わせするまで、お互いの存在にはまったく気付いていなかった。

「ベッキョン?!」
「チェン?!」
「「どこ行ってたんだよ?!」」

互いに思わず声が大きくなり驚いたが、次の瞬間には中で眠る兄のことに思いが至り、2人で顔を見合わせ「しー」と唇に人差し指を寄せた。
そしてそっとテントの入口を潜り、薄暗い部屋の中のベッドの小さな山を確認し、ほっと安堵の息を吐き出した。

「「…寝ようか…」」

互いにただならぬ雰囲気を感じるが、今はとてもじゃないが聞いてやれる気がしない。
なんだか精神的疲労をどっと感じ、2人はもそもそとベッドに潜り込んだ。

しかし2人は薄闇のテントの天井を眺めるだけで、眠ることはできなかった。
それはもう長い付き合いなので、互いにそんな状態でいることはわかっているのだが、2人の間で眠っている兄のことも思えば、言葉は何も出てはこなかった。

―――…ディオさんもリッチマンスホも、もう嫌だ…
―――…チャニョル…あいつなんか…嫌だ…

そしてそれぞれ心の中で同じような言葉を呟いていた。
しかしチェンは本当にげんなりという感じでディオとリッチマンスホを頭の中から追い出すのだが、ベッキョンは自分のことを言い当てられ嫌だと思いながらも、何故かチャニョルの笑顔が頭の中に居座り続けていた。

そうして2人は暫くベッドの中でもぞもぞと何度も寝返りを打ちながら、漸く朝方近くに眠りに就いた。
その為、翌日少し寝不足気味のベッキョンとチェンにシウミンは首を傾げる。
だが3人は元気にサーカス公演の為の準備を手伝い、そして公演が始まれば曲芸を披露した。

「ふぁ~眠い…」
「俺も…眠い…」

さすがに寝不足での一日中の労働は厳しく、そのすべてを終わらせベッドの上に座ったベッキョンとチェンは、今にも上瞼と下瞼がくっついてしまいそうな感じだった。

「なぁ、昨日の夜、なんかあったのか?」

しかしシウミンのその一言で、ベッキョンとチェンはぐわっと瞼を開いた。
そして少し怪訝な顔をした兄に向き、その声を揃えた。

「「な、なんにもないよ!!」」

だが、そのあからさま態度が逆に「なにかありました」と白状していた。
そんな弟2人の態度にシウミンは、頬をぷーっと膨らませ両手を腰に当てると、怒っていますという態で口を開いた。

「俺に、兄さんに、隠し事か?」

こんな時ばかりは兄ということを主張する自分を狡いなと思いつつ、シウミンは弟2人を睨みつけた。
するとそんな兄の態度を目の当たりにした弟2人も顔を見合わせ、堪忍したように口を開いた。

「俺ってそんなに分かり易い?」
「俺ってなんなんだろう?」

それぞれが前夜のことを思い出し、溜息交じりにそう呟いたが、勿論その真意が他の2人に伝わるはずもなく、ましてやシウミンにしては「?」だらけの弟の呟きだった。

3人の暮らす小さなテント中には、3つの大きな溜息が吐き出されるのだった。




~続く~


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