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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=33

2018.07.16 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

もう今となっては、どうしてこの手がシウミンのものだと思えたのか不思議だった。
それくらいチャニョルの手はシウミンのそれとは全然違っていた。とても大きくて、そしてとても温かい。
その手がタオルで顔を隠すベッキョンの頬に置かれている。愛おしいものに触れるように優しく。

だから勘違いしそうになる。
ずっと好きだった人がいる、と今言ったばかりではないかと思いながら。

「俺、小さい時、ここに父さんに連れて来てもらったことがあるんだ。」

ベッキョンの頬に触れる手の指が僅かにそこを撫でる。やはり愛おしいものをそうするように。
だがベッキョンはどうすることもできなかった。動くことも返事をすることもなにも。

「その時、俺と同じ年くらいの男の子が3人で曲芸をしてたの。たぶん、今と比べたら、あまり上手ではなかったと思うけど、それでも。その子たちはキラキラした笑顔で演技してた。その時は凄いなって、それだけだった。でもそのあと、ずっと、ず~っと、その中の1人の子の笑顔が頭から離れなくて、父さんにもう一度連れて行ってってお願いしたんだ。でもダメだった。それからずっと、変わらず、俺の頭の中にはその子の笑顔があった。それと同時に後悔もしてた。なんで名前聞かなかったんだろうって。だから一番最初に聞いたでしょう?『名前は?』って…ねぇ、ベッキョン?」

チャニョルの低音ボイスで語られる昔話に、ベッキョンはまさかまさかと思いながら聞いていた。
そして途中でそれは確信へと変わっていて、ベッキョンは自分の顔を隠すタオルをぎゅっと掴み、それを少しづつずらしていった。

さっきはシウミンが来てくれたと勘違いし、まさかご本人様を目の前に告白のようなものをしてしまい、恥ずかしさから夢の世界へ落ちてしまいたかったが、今はチャニョルの顔を見て、そしてその先の言葉を聞きたかった。

「久しぶりに会ったその子は、昔と変わらないキラキラの笑顔だった。なんでも一所懸命で兄弟思いで、俺が思ってた以上の子だったよ。」

もうチャニョルと自分を遮るタオルはなかった。ベッドの端に座り、横になるベッキョンを覗き込んでくるチャニョルの優しい微笑みは、まるで王子様だな、なんてベッキョンは思った。俺はお姫様か!と自分にツッコみを入れることも忘れずに。

「昨日の夜、もったいぶった言い方しないでストレートに言えば良かったね。そうすればベッキョンの可愛い顔が、こんな不細工にならずに済んだよね。泣かせてごめんね。」
「ぶ、不細工ってなんだよ!それにお前のせいでこうなってるわけじゃないし!お前の為に泣いたんじゃないし!やっぱりお前自意識過剰だn…」

ベッキョンの腫れる瞼を指先で優しく撫でながらのチャニョルだったが、さすがにその言葉にベッキョンは噛みついた。
そしてさっき思い切り告白まがいのことをしたというのに、やはり可愛いらしくなんてできないベッキョンだった。

「好きだよ、ベッキョン」

だが、そのベッキョンの言葉に被せるようにチャニョルが口を開き、その憎まれ口は思わず引っ込んだ。
こんなふうにはっきりと告白されてしまったら、黙るしかないとベッキョン思うのだった。



~続く~


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