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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=34

2018.07.17 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

まさかのチャニョルが王子様だったということを知ったシウミンは、呆けたままセフン王子を見上げていた。
その顔にセフン王子はくすりと笑うと言った。

「チャニョル兄さんの初恋の君は、あなたじゃないといいんだけどな。」

けれどシウミンには、その言葉の意味はまったくもってわからなかった。
そしてセフン王子もまた、それについてはそれ以上なにも言わなかった。

「それで、チャニョル兄さん、どこにいますか?」

そう聞かれ、ここに来てもまだチャニョルが王子様だということに頭が付いて行かないシウミンは、「ああ」とか「えっと」とか要領を得ない返答しかできずにいた。

そんなシウミンとセフン王子のやり取りをチェンはすぐ傍で聞いていたのだが。

―――この2人、すっかり2人だけの世界じゃん!

と、チェンは思った。しかしセフン王子は当たり前だが王子様である。いくら王様の94番目の子どもといっても王子様である!
チェンはシウミンの様子を見て、この2人なら、というかシウミンにはセフン王子がいいじゃないかと思った。
見目も麗しく、身のこなしもスマートで、受ける印象に悪いところはない。

だからこのまま2人の世界にしておいてあげようと。
だがその一方で、自分のあとに付いて来る2人の王子様を見遣ると、チェンは大きな溜息を吐き出したくなった。

―――それに引き替え、こちらの王子と言ったら…

1人はほぼ無表情、いやその無表情という表情の下に面倒だという思いを隠し持っている。
そしてもう1人は、どんな怖がりなのか、とにかく一歩歩くごとに肩をびくりとさせて、きょろきょろとあたりを窺っている。

―――兄さんが頬を染める相手が、この2人のうちのどちらかじゃなくてよかった…

「タオ王子とカイ王子は王様の何番目のお子さんなんですか?」

そうは思っても、今はこちらがホストなのだ。そうでなくても王子様なのだから、気を遣わなければいけない。
だからチェンは思い切り営業スマイルを顔に乗せ、そう聞いた。

「…6…68…ばんめ
「…」

しかしチェンの努力など何の意味もないというような様子に、さすがの営業スマイルもぴきっと音を立てそうだった。
それでもチェンは一度大きく息を吐き出すと口角をぐっと上げ、何かを話そうと言葉も用意せずに口を開きかけた。

その時。

バチン!という大きな音と共に大きなサーカステントの照明が一気に落ちた。しかももう既に夕闇の時間にもなっていたので、外からの自然の明かりも助けてはくれず、テントの中は文字通り真っ暗になった。

「ぎゃーーーー!」

チェンの耳元近くで大きな叫び声が上がり、チェンは耳を塞ごうとした。しかしその刹那、シウミンの優しい声が誰かに向かって(間違いなくセフン王子だと思うが)囁いているのを聞いた。

「大丈夫ですよ。すぐに予備電源に切り替わりますから。ここではよくあることなんです。」

そうなのだ。ここではよくあること。だからチェンもシウミンも、こんな暗闇には慣れている。そうでなくても夜になれば、テントの外は常に暗闇である。こんなものは慣れっこなのだ。

「…ぼ、僕、暗いのと狭いのが怖くて…」

するとさっきまで王子様然としていたセフン王子の、少し震える小さな声が聞こえてきた。

「この手、俺の手です。ほら、俺もここにいるでしょう?だから安心してください。」

それに答えるシウミンの声も聞こえ、チェンはやはりこの2人はいい雰囲気じゃないかと思った。
そしてシウミンが言った通り、すぐに照明が点いた。

しかし。

「あれ?!タオ王子とカイ王子がいない!!」

チェンのすぐ傍にいたはずの王子様2人の姿が、そこにはなかった。




~続く~


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