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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=39

2018.07.24 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

もう既に夕闇は過ぎ、本格的な夜がやって来ていた。
あと少しで御前公演が始まる。しかも今日はただの御前公演ではない。自分たちのショーマンとしてのデビューの日でもある。
そんな大事な日の、大事な舞台の前であるにもかかわらず、シウミンは広場のベンチに座っていた。
しかもシウミンの隣にはセフン王子が座っていて、2人の手はしっかりと繋がれている。

「…あ、あの…俺、じゃなくてぼ、僕…これから公演があるんですけど…」

繋がれている自分とセフン王子の手を見つめながら、シウミンはとても小さな声でそう言った。
すると繋がれている手にぎゅっと力が入った。それに反応してシウミンは視線を隣のセフン王子へと向けた。

「僕、本当にここに来てもいいですか?」

上げた顔の先でセフン王子がシウミンを覗き込み、そして窺うようにそう聞いた。
よく見れば、まだ少しだけあどけなさを残す面差しに、確実に自分より年下だろうとシウミンは思った。
そんな、まだ若い一国の王子がこんなところで暮らせるのだろうか、とも思う。
しかもここに来て象とライオンの世話をするという。

―――本当にそんなことできるのかな…

そう思いながら、まじまじと見つめれば、そのあまりに整った顔に見つめ返され、シウミンは恥ずかしさで俯いた。

―――こんなどこから見てもザ!王子様!って人がパオとガオの世話とかできるわけがない!

しかしここは「働かざる者食うべからず!」の世界だ。
なにもしないでここに居られるわけもないし、だからといってパオとガオの世話をさせることも考えられない。

―――でも…一緒にいたい…かも…

もう一度上目でちらりと見遣れば、やはり溜息が出そうなくらいのイケメンぶりだ。
まさか自分が同性を恋愛対象にできるとも思っていなかったが、ユノの一件から何の抵抗もなかったし、今まさに心臓がドキドキとうるさい。

だがシウミンが心の中で1人葛藤している間に、セフン王子はそれを否定されたととったのだろう。
シウミンの手を離すと小さく溜息を吐き出し、諦めたような悲しげな口調で言った。

「…やっぱり駄目…ですよね…いくら僕が動物好きだといっても、パオとガオの世話はそんな簡単なものではないでしょうし…パオとガオの世話ができなければ、ここには来られない。…サーカス団だって、なにもしない人間をただ飯食わせるわけにはいきませn…」
「大丈夫です!」

セフン王子の言葉を遮り、シウミンは離された手を自分から取りに行き、小さく叫んだ。
そして驚くセフン王子を真っ直ぐに見つめると言い切った。

「セフン王子はなにもしないでいいです!おれ、じゃない、僕が働いてセフン王子を養ってあげます!これでも僕、兄弟の中で一番ギャラが多いんですよ!だからセフン王子!ここに来てください!」

あれほどまでにギャラの配分で弟たちに引け目を感じていたシウミンだったが、やはり「イエス!フォーリンラブ!」な状態では、そんなことは関係ないようで、まさかまさかの「ヒモ男」要請が飛び出るとは。

しかしセフン王子、やはり王子様だった!

「はい!これからよろしくお願いします!」

2人は手と手を取り合い、広場の淡い街灯の下で見つめ合う。
心の中で「イエス!フォーリンラブ!」と言っているのは言うまでもない。



~続く~


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