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【EXO-CBX MAGICAL CIRCUS TOUR記念】めざせ!THE GREATEST SHOWMAN!=40

2018.07.25 09:00|めざせ! THE GREATEST SHOWMAN!

そこには魔王が君臨していた。
しかしそれに気づいている者はいない。

チェン1人を除いては…。

御前公演のラスト飾るCBXのデビューショーケース。
その準備の為の控室でチェンは鏡に向かっているが、そこに映る自分の背後の世界を垣間見ながら、この後に起こり得るであろう惨劇を予想し心で独りごちる。

―――あ~あ、俺は知らない、っと…

チェンが向かう鏡の中、右側には気位の高いお姫様とそれに傅く大型犬のような大男がなんだかんだとイチャつき、反対の左側ではただただ隣同士に座っているだけなのに、その俯けた顔の頬を赤く染めている2人がいる。
そして何と言っても鏡の真ん中に映る自分の頭の上、遠近法によりまさに自分の頭の上に乗っているようにそこに映るもう1人の無表情な顔が、チェンには般若の面にしか見えなかった。

―――そろそろ、かな…5・4・3・2・1・0…

ピクリとも動かない般若の顔を鏡の中で上目で見ながらチェンはカウントダウンを始め、まさにそんなチェンのカウントダウンを読んでいたかのごとくレイが口を開いた。

「いつからここはカップル喫茶になったの?」

横柄なお姫様に足蹴にされているドMの大型犬の嬉々としたイチャつき声と、それとは対照的に静かではあるが、まるでピンクのオーラに包まれていたような王子様と恥ずかしがり屋のお姫様の二組のカップルは、その軽薄な言葉とは裏腹な地鳴りのような声に、一瞬にして凍りついた。

そう、まるでその場の空気に「ピキ!」という効果音が響いたごとく。4人の動きは完全に停止していた。
とはいえ、そのうちの2人は、元々微動だにしていなかったが。

「今日がどれだけ大事な日か知ってるよね?」

まるで凪いだ海のごとく静かな声でそう言われ、間違いなくこの控室の温度は3度は急下降しただろう。よっぽど声を荒げられた方がよかったと、その場にいた皆が思う。

「君たちの指導したこと僕に後悔させないでね。」

少々椅子にふんぞり返っていた横柄なお姫様は足をちょこんと揃えて座り直し、さっきまでその足に蹴られていた大型犬はひとつ小さな咳払いをすると、その顔を作曲家のそれへと変えた。
そして大人しくはいたが無駄にピンクのオーラを発していた2人は繋げていた手をぱっと離し、王子様は優雅な佇まいのまま客席に行くと言って控室を出て行った。

「「すみませんでした!」」

鏡の中で繰り広げられていた事の成り行きを見守っていたチェンは、2人の兄弟がレイに向かって頭を下げる場面をその中で見て、漸く現実の世界へ振り返った。

「もう時間ないからね。さっさと準備する!」

レイの檄が飛び、シウミンとベッキョンの顔つきも変わる。チェンは大きな騒動にならなかったことに安堵の息を吐き出し、自分も最終チェックの為に、もう一度鏡に向かった。
そして視線を上げそこを覗き込むと、すぐ後ろにレイが立っていた。

「チェン~、僕たちが我慢してるっていうのに、あんなにあからさまにイチャイチャしてたから頭に来ちゃった~!」

つい今しがたまで被っていた般若の面はどこへやら。甘えるような口調で耳元で囁かれたが、この部屋はそれほど広くはない。
チェンはさーっと冷たいものが背を流れて行ったように感じ、恐る恐る鏡の中に映るレイから背後の世界へ視線を移した。

するとそこにはジトっとした視線を向ける、真顔のシウミン、ベッキョン、チャニョルがいた。

―――レイ~!勘弁して!どれだけ大事な日だ!って言ったのレイじゃんか~!もう!

ここで仲違いをするわけにはいかないのに!とチェンはまたしても頭を抱えたくなった。



~続く~


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