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愛をする人・愛をされる人=20(ベッキョン・シウミン)

2018.10.04 09:00|愛をする人・愛をされる人

大学のキャンパス内でスマートフォンを手にミンソクは立ち尽くす。何も出来ない自分が、ただ情けなく、どうしていいかもわからず目をぎゅっと強く瞑った。
しかしその瞬間、ミンソクの手の中のスマートフォンが着信を告げる。ぱっと瞼を上げ、そこに浮かぶ発信者を確認し、すぐさまその通話を繋いだ。
「ベッキョン?!」
慌てた様子で名前を呼んだミンソクとは対照的に、耳に当てたスマートフォンからは明るい声が届く。
「なんだよ、ミンソク、慌てて~。」
あまりにも普通過ぎるベッキョンにミンソクはがっくりと力が抜けた気がした。その証拠に頭は項垂れ肩も下がる。
「なんだよ、じゃねーよ!お前に連絡は取れねーわ、チャニョリヒョンからは一緒か?ってラインが来るわで…」
力が抜けたのは瞬間的なもので、その反動で顔は上がり肩にも力が入り、威勢よく言葉が飛び出した。正直、怒りのような感情さえ沸いた。
けれどそれもまた一瞬のことで、ミンソクは大きく息を吐き出すとベッキョンに聞いた。
「チャニョリヒョンとなにかあったのか?」
なにかがあったことは明白だ。それなのにこんな聞き方しか出来ない自分が嫌になる。ミンソクは大きな溜息を吐き出したいのを我慢してベッキョンの答えを待った。


充電ケーブルに繋がるスマートフォンに電源が入るのを見届けて、ベッキョンはセフンを見ずに口を開いた。
「俺は誰に対しても嘘はつきたくない。だけど!すべて真実を話す気もない。」
そしてそれだけを言うとミンソクへと発信した。ほぼ呼び出し音が鳴らずに、その通話は繋がった。
ミンソクの慌てぶりから、既にチャニョルから何がしかのコンタクトがあったことは窺えた。ただどこにいる?という問い掛けが開口一番じゃなかったことに安堵した。
「ちょっと喧嘩?みたいな?」
なにがあったと聞くミンソクに、これまた少し明るくおどけて答えた。そしてミンソクが何かを言う前に、その後の言葉を捲し立てた。
「で、チャニョリヒョンの部屋飛び出したはいいけど金なくて。それこそ電車にもバスにも乗れねぇほど金なくて、仕方なしに歩いて帰ろうと思ったけど、さすがにそれも限界があるだろう?で、思い出した訳!セフンの家が近いって!そこで、よし!ミンソクに金貨りようって思って歩いて来た訳よ。したらばこれまたタッチの差でお前たち出ちゃったあとでさ~。」
ここまで電話の向こうのミンソクは黙って聞いていた。それにベッキョンは何故だか心臓をドキドキとさせていた。だが、まだまだ捲し立てようかと思っていたが、ふと言葉が止まってしまった。その隙を突くようにミンソクから言葉が届いた。
「今、セフンの家にいるのか?」
ミンソクの声からは、何も読み取れなかった。だからこの先が吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知るところだと思いながらベッキョンは、そっと瞼を閉じ気づかれないように小さく息を吐き出した。




~続く~


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