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愛をする人・愛をされる人=22(ベッキョン・セフン)

2018.10.08 09:00|愛をする人・愛をされる人

もしかしたら恋人の中では目の前にいる恋人の親友より、恋人である自分の存在の方が小さいのかもしれないとセフンは思った。
何故そう思ったのかは、なんの蟠りもなさそうに、それこそ目の前のベッキョンは笑いながら通話を終えたからだ。
「じゃあな、俺行くわ。ありがとうな。」
そしてまだまだスマートフォンへの充電は十分ではないはずだが、笑顔でそう言ったベッキョンはケーブルを抜くとベッドから立ち上がった。
セフンはなんだか自分がベッキョンからもミンソクからも取り残されたように感じた。そう思う感情が、このままベッキョンを帰したくないと思わせた。それはベッキョンに惹かれているからというよりも、もっと幼稚な感情からだということもわかっていた。一緒に遊んでいた友だちに先に帰られてしまう寂しさ、のようなものだ。
「あっ、もしよかったらシャワーとかご飯とか…」
だから慌てたようにそう言葉を繰り出してしまった。だが、扉に向かって歩いていたベッキョンが立ち止り振り向いた顔を見て、セフンは言葉を途中で飲み込んだ。
「ミンソクはさ、お前のことなんて疑ってないんだよ。鈍感とか、そういうこととも違うからな。だから、俺に嫉妬なんてするなよ。」
なんでもお見通しのようなベッキョンの言葉ともう笑みのない表情に、セフンはもう口を開けなかった。


確かにミンソクはセフンの気持ちを疑うことはなかったと思う。
けれどミンソクがいないところでベッキョンがセフンと一緒にいることには、あまり良い気持ちではなかったとは思う。しかも結果的にセフンに学校を休ませてしまったのだ。そういったことも含め、なんだか酷く必要以上に悪いことをしてしまった気がした。しかもセフンが垣間見せた自分への感情は、もしミンソクが知れば看過できないものだろう。それもまたベッキョンの気を重くする。
だからベッキョンは後ろ手に閉めた扉に少しだけ背中を預けると、大きな溜息が漏れた。しかしここで起こったことすべては、閉めた扉の向こうに置いて行こうと思った。今吐き出した大きな溜息と共に。
そしてベッキョンは扉から背中を離し、歩き出した。きっと逃げ出してきたことが、こうして思わぬ方へと進んでしまっているのだと思った。それにきっとここでさらにどこか違うところへ逃げれば、もっとどうしようもないことになってしまいそうな気がする。そうなってしまえば、もう取り返しのつかないことになってしまうだろう。けれどそれはけして自分が望むものとは違うはず。だから逃げては駄目なのだ。こうなってしまったそもそもの原因に立ち向かうべく、チャニョルと向き合う為に、ベッキョンは歩き出すしかなかった。



~続く~


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