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愛をする人・愛をされる人=31(セフン×シウミン)

2018.10.19 09:00|愛をする人・愛をされる人

人の気持ちは自由にならない。それは自分の気持ちも同じだ。
まさか自分が恋人の親友に対してあのような気持ちを持つなんてと、セフンは自分自身に驚きを禁じ得なかった。
だがその恋人の親友ベッキョンに問われたように、ミンソクと別れたい訳ではない。ではどうしたかったのだろう、ベッキョンとどうなりたかったのだろうと考えてみるが、その答えもまた出はしなかった。
そしてベッキョンが帰って行ったあと、気がつけばミンソクの大学に足が向いていた。
この日、いつもと違ったことが起き学校を休んだといっても、セフンがミンソクの大学にまで行くということもまた、いつもと違うことだ。それがどういった結果を齎すかもわからなかったが、セフンはまんじりともせず家にいることができなかったのだ。
けれどいざミンソクの通う大学まで来てみたが、どこにミンソクがいるかわからない。まだここにいるだろうことだけはわかっていたが。だからラインのメッセージを送ってみたが、まだ講義中なのだろうか返信はすぐには返ってこなかった。
仕方なく、分かり易い場所にいようと適当に歩きカフェテリアを見つけ、そこに腰を落ち着けた。オープンテラスになっていたが、冬の外は寒そうだったので屋内のテーブルを選んだ。
一面大きなガラスで仕切られた外を行き交う学生たちをぼんやり見つめていた。そうしているうちに頭に浮かぶのは、やはりどうしてベッキョンにあのような思いを抱いたのだろうか、ということだった。
だがやはりいくら考えても、その答えは出ない。人が人を好きになる気持ちを具体的な言葉では表せないように。
そんな思いが頭の中を巡っていたが、スマートフォンの着信音に意識が持って行かれた。それがミンソクからの返信だとわかり、セフンはすぐさまミンソクへと発信した。
ベッキョンへの思いのなんたるかはきっとこの先どこまで行ってもわかりはしないと思うが、ミンソクへの思いは何一つ変わっていないことを確認するかのように。


この日の講義は3限までだった。
そのあと夕方からアルバイトがあるが、それまで少し時間がある。これは毎週のことで、ミンソクはだいたいその空き時間を大学の図書館で過ごしていた。だからこの日もそうしようと足をそこに向けながら、講義中はオフにしていたスマートフォンを確認した。するとそこにセフンからラインのメッセージが届いていた。
=どこにいますか?=
なんだか違和感を覚えるメッセージだった。この時間に大学にいることをセフンは知っているはずなのに、とミンソクは僅かに首を傾げながら返信をした。
=まだ大学だよ=
すると既読が付いたとほぼ同時に着信があり、ミンソクは俄かに驚き、その肩をびくりと震わせた。
「び、びびった~…てか、セフン?」
ますます首を深く傾げミンソクはスマートフォンを耳に当てた。
「もしもし?セフン?どうした?」
「大学のどこにいますか?今俺、A棟のカフェテラスにいるんですけど…。」
やはりなにか違和感を覚えずにはいられなかった。だから言葉が詰まって、沈黙が流れてしまった。
「…ミンソク?」
その沈黙に次はセフンが違和感を覚えたのだろうか。少しばかり窺うように名を呼ばれ、ミンソクは慌てて返事をした。



~続く~


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