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愛をする人・愛をされる人=33(セフン×シウミン)

2018.10.23 09:00|愛をする人・愛をされる人

目の前のセフンの何とも形容しがたい表情に胸騒ぎを覚える。
さっきつい勢いでベッキョンとチャニョルの喧嘩の理由が自分だったと言ってしまったが、それについて特に驚いた様子を見せないセフンに、その理由を既に知っているのではないかと思った。しかしベッキョンが簡単に言うはずもないとも思う。ならば他に何かがあって、セフンの態度が不自然なのかとも思う。けれどその理由に思い当る節はない。だから思わず口を開こうとしていたセフンを遮るように慌てて言葉を繰り出した。
「…ほら前にバイト先の社員とちょっとだけ付き合ってたって話ししたじゃん?その人、チャニョリヒョンと仲良いんだけど、ベッキョン、チャニョリヒョンに俺とその人のこと話してなくて、それが原因で喧嘩になったらしいんだよ…。」
高校最後の冬の始まりと共に始まったミンソクとセフンの付き合い。その時にルハンへの気持ちは綺麗さっぱり整理した。そうできたのはきちんとルハンに向き合って「さよなら」を言えたことと、セフンにもなにも隠すことも嘘もなくすべてを話せたからだ。
だから今さらルハンとのことをセフンが知ったからといって、どうといったことはないと思うのだが、明らかにおかしいセフンの態度にミンソクの背中には変な汗が流れた。


用意した言葉があった訳じゃない。ただ口を開けば何か言葉が出て来るんじゃないかと思っていた。だから口を開いてみたのだが、結局セフンの口から言葉が零れることはなかった。何故ならば、まるでセフンからの言葉を聞きたくないと拒否するように、ミンソクが慌てて言葉を繰り出してきたからだ。
そんな目の前で焦ったように早口でぎこちない笑顔で話すミンソクを見てセフンの胸は痛む。ベッキョンとチャニョルの喧嘩の理由というよりも、ベッキョンがあのような状態になった理由を今さら知ったところでという思いがある。しかもそれをあまり言いたくはないであろうミンソクに、こんな顔で言わせてしまっている。そんなミンソクの顔を見れば、やはりこんな顔をさせたい訳じゃないと思う。それにベッキョンに問われ答えたように別れたい訳じゃない、けれど確実に今ミンソクに不安を与えているのは自分だ。だがまた、それを取り除けるのも自分だけなのだ。
さらに言えば手首に鬱血痕を残したベッキョンが笑顔でミンソクへ電話を掛け必要最低限の言葉でそれを終わらせたのは、チャニョルは勿論のことミンソクも守りたかったからだ。あの手首の鬱血痕の原因が自分にあったとわかれば傷つくのはミンソクだから。
そんなベッキョンの気持ちを無碍にすることは出来ない。それはベッキョンへの気持ちが云々ということとはまた違う。ミンソクを守りたいというベッキョンの気持ちが有難いからだ。
「ベッキョン先輩はなにも言ってないよ。実はここまで来たのはいいけど、少し怖気づいちゃって…。急に来てミンソクに怒られるかもって…。」
だからそう笑顔で言った。精一杯の誠意を込めて。ベッキョンに惹かれた一瞬の、そうほんの一瞬の邪な心を気取られないように。セフンは真っ直ぐにミンソクを見捉えた。



~続く~


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