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愛をする人・愛をされる人=35(チャニョル×ベッキョン)

2018.10.25 09:00|愛をする人・愛をされる人

もう窓の外には冬の早い夜が始まっていた。
とはいえ、夕飯というにはまだ少し早い時間であったが、ベッキョンはチャニョルが作ったラーメンとキムチチャーハンを勢いよく口の中に掻き込んでいた。
それもだいぶ進み漸く空腹が満たされてくると、ベッキョンは目の前に座るチャニョルをちらりと一度見遣った。するとベッキョンの食べっぷりに些か呆然としているようなチャニョルに、突然問いかけた。
「で、なんで?」
ただでさえあんぐりとしていたようなチャニョルは、その突然の言葉の意味がわからないようで、さらに目を丸くし首を傾げた。そんな様子を今一度ちらりと見遣ったベッキョンは、チャーハンを食べていたスプーンを置いた。
そしてテーブルの上のティッシュを一枚取り口元を拭うと、チャニョルを見て口を開いた。
「だから、どうして俺とルハンさんが、とか思った訳?」
さっきはあまりの空腹で思考停止を余儀なくされたが、こうして満腹中枢が刺激されてくれば思考は戻る。それにやはり今後のことを考えれば、ここはきちんと、それこそ腹を割って話し合った方がいいと思ったのだ。
そんなベッキョンの思いと問い掛けられた言葉の意味を理解したのだろう、チャニョルは椅子の上で背筋を伸ばし少しばかり神妙な顔つきになった。


これはきちんと向き合わねばならないことだとチャニョルは心した。
そして喉を湿らすようにごくりと唾を一度飲み込むと、小さく息を吸い込み口を開いた。
「昨日、ルハニヒョンにベッキョナと付き合ってること話したんだ。」
事の次第というか自分の心の遷移とでもいうべきものを順立てて話していこうと、まずはそう言うとベッキョンが少し驚いたように「へ?」という声を上げた。そんなベッキョンの反応にチャニョルも同じように「え?」と返し、2人顔を見合わせた。そして少し視線を逸らしたベッキョンは口籠るように聞いてきた。
「…俺と付き合ってるって…言っちゃってよかったの?」
これまたチャニョルにとっては「え?」と思うことだったが、すぐに「ああ」と合点がいった。きっとベッキョンは同性同士の恋愛だから周りに隠さないといけないと思っているのだろう。
「俺はベッキョナと付き合ってること隠そうと思ってないよ。本当だったら言いふらしたいくらい。だからまずはルハニヒョンに自慢しようと思ったの。」
だから安心させるようにそう言うと、またしてもベッキョンは驚いたような顔をして「自慢?」と聞き返した。そんな表情を見ていると、本当に世界中の人たちに自慢したいと思う。
「そう自慢しようと思ってたの、ルハニヒョンに。それなのにベッキョンの名前出したらルハニヒョンの態度がおかしくて…。もしかしてベッキョナと?なんかあった?とか思っちゃってさ…。だってまさかミンソクとなんて思わないから…。で、自慢も忘れて、その後はルハニヒョンともちょっとぎくしゃくしちゃって…。」
その時のなんとも言い難い感情と、この部屋に戻ってきた時の出来事が蘇る。そして戻れるなら一日前に戻りたいと思いながら、チャニョルは肩と視線を落とした。



~続き~


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