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愛をする人・愛をされる人=37(チャニョル×ベッキョン)

2018.10.29 09:00|愛をする人・愛をされる人

不思議なことにチャニョルに対しての怒りはなかったのだ。それよりもなによりも不安の方が大きかった。
まずどうしてチャニョルがあんなことをしたのか。その理由がルハンにあったとわかると次は、もしそれが本当だったらということを考えてしまった。そもそもそんな過去はありはしないのだから考える必要もないのだが、やはりそこはマイノリティーゆえなのだろうか。
「…怒ってないよ。それに俺だってミンソクとルハンさんのことずっと黙ってた。なにかの機会にさらっと言っちゃえば良かったんだけど。」
元はといえば頑ななまでにミンソクとルハンのことを秘密にしてきたことが原因なのだ。それこそチャニョルに話したところでなんの影響もないことなのだが。
「言えなかったベッキョナの気持ちもわかる。それにミンソクに言われちゃったよ。ベッキョンがそういう奴だってチャニョリヒョンだってわかってたでしょう?って。それにルハニヒョンが俺にとって大事な人だからってことも。」
ミンソクもチャニョルも自分を買い被りすぎだと思う。そんな崇高な思いなんて、きっとなかった。言えなかったのは過去に自分が放った言葉に縛られていたからだ。そうチャニョルに「人の過去をべらべら話すもんじゃない」と、まさにルハンの過去を聞いてしまった時に。だから言えなかっただけなのだ。そしてそんな小さなことでも、ベッキョンにとっては大きなことなのだ。元はノーマルなチャニョルに嫌われる理由になり得る、大きなことなのだ。マイノリティーであるというコンプレックスを抱えるベッキョンにとっては。


言えなかった気持ちもわかると言っても切ない表情を変えないベッキョンに、チャニョルはこのことの根元がまた別のところにあるのではと思う。
ただただ不安だった、という単純なものではないのでは。同性同士ということ、ベッキョンが元から持つセクシャリティーなどを考えれば、そんな単純なことではないのではと。
しかしそういったこともわかっていたはずではないか。そんな簡単に解消できるコンプレックスだったら、そもそもコンプレックスとは言わないのだ。そしてそのコンプレックスを抱えたままのベッキョンを好きになったのだから。
そんなことを思いながら、俯くベッキョンになにかを言おうと口を開こうとしたのだが、その前にベッキョンが顔を上げないまま話し始めた。
「俺、そんなに良い奴じゃない。ミンソクもチャニョリヒョンも誤解してる。俺が2人のことを言えなかったのは、そんなこと考えてのことじゃない。ただヒョンに嫌われたくなかったから。同性しか好きになれないくせに、人のことをべらべら話すもんじゃないなんて言った自分の言葉を否定するようなことできないから。だからだよ!」
ああ、もう、という思いがチャニョルの体を動かす。椅子から立ち上がり向かいに座るベッキョンに近寄り、チャニョルはそのまま抱きしめた。
「ベッキョナのバーカ…」
そしてそれだけ言うと、抱き締める腕に力を込めた。愛しくて愛しくて、堪らなかった。



~続く~


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