こんな運命=3(D・O=ギョンス)

2017.06.03 09:00|こんな運命(ギョンス)

まさかあの時のジュンミョンとのキスシーンを、こともあろうにビョン・ベッキョンに見られるとは思ってもみなかった。
それはもうあの時には、いや、それこそ生まれた時から一生、ベッキョンとの道が一本になることはないと決定づけられていたことの裏付けだったのだ。
だからことごとくギョンスはベッキョンに対してタイミングが悪かった。
ジュンミョンとのキスシーンは元より、その後も何度か街中などでベッキョンを見かけたことがあった。その時々で連れが変わっていることが常だったが、いつの頃からか、背のすらりと高いシャープな顔つきの男と一緒に連れ立っていることが多かった。
そんな二人の雰囲気から、もしやという思いはあった。けれどそれは、もしそうであったとしても自分にもチャンスがある、などという希望的観測には繋がりはしなかった。それはギョンスも恋人と一緒だったからであり、その恋人は異性であったからだ。
中学卒業を前にして、ジュンミョンと儀式を交わし誓いを立てた。それに義理立てしたというよりも、世間の目を気にした、ということのほうが大きかったが。
友人や家族に自分はノーマルである、と思わせたかった。そしてそうしていれば自然とジュンミョンとの誓いを守ることにもなると自分に言い聞きかせていた。
その恋人とは長く付き合った。それこそ高校時代の全てを、その彼女と過ごしたと言ってもいいほどに。
ギョンスの元々の性格が真面目であったということもあるかもしれないし、彼女の性格が穏やかだったということもある。
特に喧嘩をすることもなく、付き合いそのものが穏やかだった。
とはいえ、お互い年頃の男女である。清く正しい付き合いだけに留まっているなどということはなかった。
そしてその時に必ずと言っていいほどギョンスは、彼女ではなくベッキョンを抱いていた。
膨らみのある胸に手を伸ばすことは、あまりなかった。あまりに高い喘ぎ声は、口に指を入れて抑えさせ、脳内に残るベッキョンの声を再生させた。コンドームの中に吐き出した精液を見る度に、最低な奴だと自分を罵った。
それでも彼女を、幻のベッキョンを抱くことを止めることはできなかった。それこそそうしなければ、彼女を抱くことはできなかった。
しかしそんな彼女との別れは呆気ないものだった。
地方の大学に進学した彼女からの連絡は夏を前にして途絶え、夏休みに入ると「他に好きな人ができた」というメールが届いた。それだけだった。
特に追いはしなかった。どことなく安心した部分もあったほどだ。
そしてそうなっても自分の中に残るのは、彼女との思い出ではなくベッキョンへの思慕だった。
その頃だ。駅前に新しくオープンしたコーヒーショップでアルバイトをするビョン・ベッキョンを見かけたのは。








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