こんな運命=9(D・O=ギョンス)

2017.06.17 09:00|こんな運命(ギョンス)

小さな疑念を抱えたギョンスはジュンミョンのかりそめの住まいへと通された。
そこは古い建物の割りには内装の手入れが行き届いている感じで、とても綺麗でこじんまりとした部屋だった。
しかしジュンミョンの私物がいたるところに散乱しており、ギョンスは少々目を瞠った。
それを察したジュンミョンは、少し下唇を突き出し「整理整頓苦手なんだよ」と言って、持っていたコンビニ袋をその場にどさりと置くと、ベッドの上の衣類などを、これまた乱雑にひとまとめにし、部屋の端にある紙袋へと突っ込んだ。
そしてある程度整えたベッドの上に、先ほど床に置いたコンビニ袋をどかりと置いた。
「おい、それ、今、床に置いてあっただろう。」
それを見てギョンスは、思わずそう咎めるように言ってしまった。するとジュンミョンは、そんなギョンスの言葉など全く意に介さないように答えた。
「別にいいだろう。お前がここで寝る訳じゃないんだから。」
確かに尤もなことを言われ、ギョンスは言葉を失った。そして思う、やはりこいつはキム・ジュンミョンなのだろうかとも。
中学の頃、何度となくジュンミョンの部屋に行ったことがある。試験勉強だったり、部活の相談だったりで。
だがその時、ジュンミョンの部屋がこのような状態にあったことはない。だから整理整頓が苦手だということなど、全く知らなかった。
とはいえ、整理整頓が苦手ということは知らなかったが、何かにつけ不器用な側面が見られることはあり、小言のように口うるさく言ったことがあった。だが、それに対してジュンミョンがこうして感情的に言い返してきたことはなかったように思う。
だからこそ、こんなにだらしがなくて横柄で、まるで目も前にいる人間が知らない人間のようだと思った。その見た目と口調のちぐはぐさも相まって。
「着替えついでにシャワー浴びてくる。適当に座って、何か飲んで待っててくれ。」
そんなことを思いギョンスは上手く言葉を返せないままだった。そしてそんなギョンスにそう言ったジュンミョンは、そのまま部屋の隅に設えられてあるシャワールームへと消えていった。
そこでギョンスは大きく息を吐き出した。この部屋に入り、初めて息をしたのではないかと思うほどに。
さらには適当に座ってと言われたが、小さな窓際にある一脚のカウチにも衣類が無造作に掛けてあり、座るのは気が引けた。しかも一緒にあるテーブルの上にも飲みかけのペットボトルや惣菜パンの空き袋などが放置されていて、ギョンスは仕方なしに、それらを片づけ始めた。







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