こんな運命=16(D・O=ギョンス)

2017.06.28 09:00|こんな運命(ギョンス)

ああそういえば、こいつは生き方だけでなく、実際に不器用だったんだっけと思い出したのは、後ろの穴を挿入の為に解されている時だった。
優しくない、乱暴だ、ということではないということは分かっている。生き方そのものに反映されている不器用さで弄られ、正直ギョンスは少々後悔していた。
それでも自分の下半身を懸命に弄る優等生のようなジュンミョンをちらりと見遣ると、何故だか笑いが出た。
「…ジュンミョン…もういいよ…多分、大丈夫だから…」
若干の不安と予想できない痛みを想像すると怖かったが、このまま放っておくと延々とこの状態が続きそうで、それの方がギョンスには恐ろしかった。
「…挿れるよ…」
まるで自信なさげな声でそう言うジュンミョンだったが、しっかりと自分自身は主張をしていた。
そういえば女の子とセックスできなかったと言ったが、どこまではできたんだろうかと、ギョンスはなんとなく思った。そもそも勃たなかったのだろうか。それとも挿入の場面になり怯んだのか。
そんなことを思っていたら、ジュンミョンが後ろの穴に宛がったものがぐうっと押し込まれた。これまで感じたことのない感覚。痛みというよりも言いようのない異物感に、どうしていいかが分からない。しかもやはり不器用さが前面に出ていて、無理やりに押し進めようとするからたまったものじゃない。
「…ジュン…ミョン…もっとゆっく…り…」
ああ、ごめん、と言ったジュンミョンの声が必死さを物語っていた。やはりこれは自分が我慢すべきだとギョンスは思った。そしてもう二度と下になんてなってやらないとも。
元々セクシャリティーを意識した時からこれまで、いくらその対象が同性であっても、自分が挿入される側ということをギョンスは想像すらしたことがなかった。それが今、である。しかも相手がジュンミョンだなんて、誰が想像できるというのか。
そうして何度か内臓が押し上げられるような感覚に襲われていると、ジュンミョンが「…挿いった」と小さく呟いた。
いつの間にか瞑っていた瞼を上げ、ギョンスはジュンミョンを見た。ジュンミョンもまたギョンスを見た。視線がぶつかった。
「…ジュンミョン…お前、どっちがいい?」
ギョンスはけして上か下かを聞いた訳ではなかった。しかしこの状況からすると、それを聞かれているとしか思えない。ジュンミョンは今聞く?と返したが、少しの逡巡もなく、そして今ギョンスに突っ込んでいるというのに、俺はやっぱり下でいい、と答えた。
ギョンスが聞きたかったことは全然違うところにあった。それなのにジュンミョンがこれまた馬鹿真面目に答えるので、ギョンスは笑ってしまった。
「なんで笑うんだよ」
顔を赤くしてそう言うジュンミョンに、ギョンスは真っ直ぐ視線を向け言った。
「どっちがってそれじゃないよ。」
笑いながらそう言ったギョンスに、今度は少し不貞腐れたジュンミョンが、じゃあなんだよ、と聞いた。
「女装しながら好きでもない男にヤられるのと、いつものお前で俺に突っ込んでるの。どっちがいい?」
そのなんの躊躇いも羞恥もない言葉の羅列に、ジュンミョンは本格的に顔を赤くした。
「お前!本当に性格悪い!最低最悪だよ!しかもこういうシーンでそういうこと普通聞くか?ああもう信じられない!」
真っ赤にした顔でそう言い放ち、あまつさえギョンスから離れようとしたジュンミョンの腰にギョンスは自らの足を絡みつかせ、それを阻止した。そしてジュンミョンの顔をまたしても引き寄せると言った。
「俺は女装したお前には何の興味もない。だからもうやめろよ。それにもう2度と俺は下にはなってやらない。これが最初で最後だ。だから、心して俺を抱けよ。」
ギョンスの中にいるジュンミョンが、どくりと脈づいた。そしてギョンスをまじまじと見たジュンミョンから、これまた不器用なキスが降って来た。ギョンスは再び瞼を下した。ジュンミョンの律動が始まり、ギョンスにとってはとても快楽とはいえない時間が始まった。




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