わかってない=9(チャニョル)

2017.07.11 09:00|わかってない(チャニョル)

やっぱり抱きしめてても、ベッキョンは男の子だよな、って思います。女の子特有の柔らかさからは、本当に対極にあるって言ってもいいくらいの体をしています。特に最近は体鍛えちゃってるし。
でもぜんぜんそれが嫌じゃないんです。ずけずけとバカバカと言われることと同じように。だから不思議だなって思います。
「…ヒョン?」
そんなことを思っていると、腕の中のベッキョンが俺を呼びました。「なに?」と小さく聞き返しました。
「この曲、ありがとう。それとこの曲が映画に使われたことと仕事が決まったこと、おめでとう。あとバカって言って、ごめん。それから…」
ベッキョンは自分が言ってしまったことやしてしまったことなどを思い出しているようでした。でも謝ることなんて一つもないんです。
それでも一所懸命に「他になんか言っちゃったっけ」と呟きながら考えているベッキョンは、本当に可愛いです。
思い出してみると、これまで付き合ってきた女の子たちにも同じように「バカなの?」って言われてきましたが、その時は正直心の中でムッとしてました。本当に馬鹿にしているのが分かったからです。でもベッキョンの「バカなの?」はぜんぜん違います。少々俺フィルターがかかっているのかもしれないけど。
それに「私の為だったら少しは無理してよ」とか「お金ないとかマジ無理」とか「チャニョルって付き合ってみるとなんか違う」とか、そんなことを言われてきたわけです。
そんなことと比べたらベッキョンが言ったことなんて本当に可愛いことです。しかもベッキョンは自分のことなんて考えてないんです。俺のことを思って言ってくれているんです。それが凄く分かるから、もう我慢できません。
ベッキョンを抱きしめる腕を緩め、俺を見上げてくるベッキョンの顔に、自分のそれを近づけます。すると少しだけベッキョンの目が大きくなりました。しかしすぐに瞼を下げるのが分かりました。俺も同じように瞼を下しました。
ベッキョンの薄い唇と触れるだけのキスをして、でもやっぱりそれだけじゃ物足りなくて、すぐにもう一度重ねるとベッキョンの唇が誘うように小さく開きました。そこにすかさず舌を入れ込みます。ベッキョンの腕が俺の背中に回り、俺も今では少し薄くなってしまったベッキョンの体を抱き込むように腕を回しました。
ベッキョンの細く長い指が俺の背中を上ってきます。いまだリピートを繰り返す曲に合わせ鍵盤を叩くように。そして俺の髪にその指が差し込まれました。あの綺麗な指が、そういった意識を持って蠢いていると思うと本当に堪らなくなります。
だから何度も何度もベッキョンの唇を食んで、その口内を貪りました。
しかしそうしていれば自然と手がベッキョンの体の線を辿ります。それにベッキョンが体をびくりとさせ、俺は唇を離しました。
するとそこには唇を湿らせ頬を上気させたベッキョンが瞳に欲を潤ませて俺を見上げていました。もしかしたら小さく「ヒョン」と呼んだかもしれません。
そんなベッキョンを見て、「じゃあ帰る?」なんてとても言える訳ありません。それに今日は、最初から帰すつもりなんてさらさらありませんでしたから。
「ベッキョナ?あっちの部屋に2人で寝れる大きいベッド買ってあるんだけど。」
なのでそう言うと、ベッキョンは「やっぱりヒョン、バカじゃないの」と笑いながら言いました。でもベッキョンはすぐに「早く行こう」とも言いました。俺はベッキョンを抱き上げて走りたいくらいでしたが、抵抗されるのが関の山なので、ベッキョンの手を引きました。
逸る心と裏腹に、俺はベッキョンの手を引いてゆっくりと歩きました。ベッキョンもゆっくりと着いてきました。






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