わかってない=10(チャニョル)

2017.07.12 09:00|わかってない(チャニョル)

数歩歩き出したところで、2人で同時に「あっ」と声を上げました。そして顔を見合わせ、すぐに足元へ視線を落としました。この時になって、2人とも靴を履いたままなのを思い出したのです。すぐにその場で靴を脱ぎ、手を繋いでいない方の手にそれぞれそれを持ち玄関に向かいました。
軽く腰を折り靴を置き、2人でまた顔を見合わせました。なんだか笑ってしまいました。そして自然とお互いに顔を寄せました。軽く唇を合わせ、また顔を離すと、また2人で笑ってしまいました。
「…部屋…戻ろっか?」
そしてそう言って立ち上がり、ベッキョンの手を引き、部屋へと戻ります。
この部屋は防音室ともう一部屋あった前の作業部屋とは違い、少し広めのワンルームの一画に防音室があるという感じの造りです。
さっきまでいた防音室ではなく、居住空間となっている場所を見ると今はまだベッドしかありません。ここに来た時はそれを見る余裕もなく防音室に連れて行ったし、そして防音室を出た時は、やはりそんなことをする暇もないほどの勢いで玄関に行ったので、今改めてその光景を見たベッキョンは「ヒョン、やっぱりバカだね。」と言いました。
でもそんなこと言っていればいいと思います。俺はベッキョンの手を引いてベッドまで行きました。そしてベッキョンの腕を引き抱き込むようにしてベッドに倒れ込みました。ベッキョンは驚いたように「うわ」と声を上げました。
「バカでも何でもいいの。だってベッキョナと、こうしたかったんだ。」
ベッドの上で腕を緩め向かい合うように横になり、その顔を覗きこみます。ベッキョンは少しその顔を赤くし、また小さく「バカじゃないの」と恥ずかしそうに言いました。
「…俺だって…」
しかし続けてそう言いましたが、まだ唇を動かすベッキョンのそれを塞ぎました。言葉も一緒に飲み込むようにしましたが、もう触れるだけ、というわけにはいきません。唇を合わせ舌を絡ませたまま俺は体を起こし、ベッキョンはベッドに背をつけました。
またベッキョンの手が俺の背中を上ってきます。その綺麗な指先がと思うと、やはり堪らなくなり、そして下半身に熱が集まるのがわかります。その変化し始めている下半身をベッキョンの腿にこすり付けるようにして、ベッキョンの脚の間に片足を入れ込みます。
そうして俺の手はベッキョンの体の線をなぞり始め、そのままベッキョンのティシャツの中へと入り込み、今来た道を戻って行きます。しかしそこで俺はふと、その手を止めベッキョンの顔を覗きこみ、「ベッキョナ?」と呼びました。
「…なんでこんなに鍛えちゃってるの?」
あっ、別に嫌な訳じゃないよ、という言葉を付け加えるのを忘れずに、そう聞きました。するとベッキョンは少しだけ視線を彷徨わせました。そんなベッキョンを見て、これは何か言いづらいことなんだなと、俺は思いました。
しかしベッキョンはその彷徨わせた視線を、右下に固定すると俺を見ずに答えてくれました。
「…ヒョン、かっこいいから…それに見合うようになりたいんだ…」
俺は驚きました。そんなことを思っていたなんて、全くわからなかったからです。しかもベッキョンは口ごもりながら、「でも全然おいつけないって感じ」と、少し不貞腐れたように言いました。
「ねぇ、ベッキョナ、もう十分おいついてるよ。っていうか、最初から、そんな差なんてなかったし。俺ね、もう気が気がじゃないの。今日だって知ってる?待ち合わせの時、信号待ちのベッキョナを隣にいた女子高生がめっちゃ見てたんだよ。」
それには今度はベッキョンが驚きで目を見開きました。けれど、すぐにまたしても不貞腐れた顔をして言いました。
「俺、女の子に興味ないし。そうじゃなくたって…ヒョン以外とか…考えらんないし…」
不貞腐れていながらも、その頬を赤くするとか、ヒョン以外考えられないとか、本当になんなのこの可愛さとか思います。こういうのが超可愛いっていうんだよ!と言いたいけれど、その代わりにそんな可愛いことを言う唇にキスをして、またベッキョンの体のラインを手でなぞり始めました。ベッキョンはキュッと目を瞑りましたが、その口は薄く開き、俺を待っていました。
そして探り当てた乳首を軽く摘むと、ベッキョンは瞑った目に力を込め瞼に隠れている瞳を揺らしているのがわかります。、キスは簡単に深いものになっていますが、こうなるとベッキョンの舌の動きはおろそかになります。それでも懸命に俺の要求に応えようと頑張るのです。
そこで一度、名残惜しくもベッキョンの唇から、俺は離れます。そして小さくはふっと息を吐き出すベッキョンの顔を見つめます。ベッキョンもまた、妖しい光を秘めた瞳で俺を見上げてきます。そんなベッキョンに俺は言います。
「ベッキョナ、脱がして」
俺の肩に置かれていたベッキョンの綺麗な指が、スーッと俺の体をなぞるようにして、その上を滑っていきました。




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