そつたくどうじ=1(チャニョル×ベッキョン)


とても親不孝なことをしているな、とベッキョンは思った。
同性しか好きになれず、それをあまり隠すこともしないで(親が気づいているかは別として)、今はこうして同性の恋人の体に手を伸ばしている。こんな親不孝あるかと思いながら。
しかし親には、とても感謝している。恋人の体に触れる指を、その恋人パク・チャニョルがとても好いてくれているから。
「…ベッキョナの指…ほんと綺麗…」
これまでも何度となくそう言って、その指先をチャニョルは自身の手で包み、自分の体に誘導していった。そして「触って」と、低く甘い声で囁く。そうされると触らないわけにいかなくなる。まるで魔法にでもかかったように、自分の指先がチャニョルの体を滑っていく。
それと同時にチャニョルの指もベッキョンの体をなぞる。探り当てたように辿り着く胸の先。ベッキョンのとは違う細くとも男らしい指先が、そこを摘むとピクンとベッキョンの体が震えた。
こんなふうに体のあちこちを手で舌でなぞられ、そのぞくぞくとするような快感に自分の体がうち震えるなど、これまで知らなかった。相手が変わると、これほどまでにセックスというものは変わるものなのかと、ベッキョンは少し恐怖のようなものまで感じた。
自分は男なのに、どうしたらいいのか、どうしたいのか、どうなっていくのか、まるでわからない。だから最後まで、チャニョルを受け入れるというところまで、いくのが怖い。とはいえ何度かそこまでことに及んだことはあったが、どうしても欲望の赴くままに声をあげることも、何もかもをかなぐり捨てて身を委ねることもできなかった。それを場所のせいにして、俺は男だからと自分と恋人に言い聞かせた。
けれどその自分自身で抑圧しているものが限界に近いことも、どこかでベッキョンはわかっている。チャニョルが自分のダーメージデニムに包まれた腿に擦り付けるようにしてくる下半身が、自分を欲していると示していることがベッキョンには堪らなかったから。
「…ベッキョナ…触って…」
チャニョルの肩に乗っていた自分の手を取られ、もう癖になってしまったようにそこに一度唇を寄せたチャニョルは、そのままそのベッキョンの手を自分の下半身へと誘導した。
ついさっきベッキョン自身が外したジーンズのボタン。その辺りにまで一緒に下がったチャニョルの手。しかしすぐにそれは離れていき、次の瞬間には容赦なくベッキョンのダメージデニムをパンツごと引き下げる。
ベッキョンは僅かに目元に力を入れた。これまで服を脱ぐということに躊躇いなど感じたことはなかった。だがそれが脱がされるということになると、まるで違う感情が湧く。空気にさらされたことにより、チャニョルの目にも晒されたということがわかると、なんともいえぬ気持ちになった。それこそ体を捩り、そこを隠したくなるような、そんな感じだ。実際は隠す暇もない間に、チャニョルによってベッキョンは身ぐるみ剥がされた。
そのせいでおろそかになっていたベッキョンの手を再びチャニョルはその手にする。そして低い囁き声で「ベッキョナ」と名を呼ばれ瞼を上げると、その指先にまた唇を寄せていた。
そこにあるチャニョルの目が欲を含んでいることがわかる。大きな二重瞼の奥にある瞳が妖しさを発している。自分の腿に感じるチャニョルの男たるゆえんのものが興奮を示している。もう破壊は目の前だった。ただあと何か一つ、きっとほんの僅かな何かがあれば、それは簡単なこととなるだろう。しかしまだベッキョンには、それが何か、そしてそうなってしまうだろうことは、まだ分かってはいないようだった。



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