そつたくどうじ=3(チャニョル×ベッキョン)


その体と比例して、自分のものよりも一回りは大きいだろう主張するそれをベッキョンは緩く握り締めた。
きゅっと目元に力が入り、口元からは声にはならない小さな吐息が漏れたのをベッキョンは聞き逃さなかった。
「…ヒョン…」
ベッキョンはチャニョルを呼んだ。手には確実な湿り気を感じていた。しかし窮屈な中で握っている為、それ以上はどうしようもなかった。
それを察したように、チャニョルは自らのデニムに手をかけた。ベッキョンも自ら、一度手を引いた。こうしてチャニョルが自分から脱ぐことは、あまりないことだ。これまでは互いの服を脱がせ合うということを意識してしてきていたからだ。
ベッドの上に膝立ちになったチャニョルは、まるで見せつけるようにそれを下した。ベッキョンは思わず目を逸らした。とてつもなく恥ずかしいと思った。タオの時にもこういった場面はあったが、その時はなんとも思わなかったのに。
ばさりとベッドの下にチャニョルのデニムが落とされた音がした。恐る恐るというようにベッキョンはチャニョルへ視線だけを向けた。チャニョルの体がベッキョンに近づいてくる。それと同時に、何かがベッキョンの中にも近づいてくるようだった。ベッキョンは目を閉じた。肩にチャニョルの手が乗り、ベッキョンの腿に今度はチャニョルの硬い毛と、そこから勃ち上がる性器が直接擦りつけられた。
「…ベッキョナ…」
名を呼ばれたが、その後は何も言葉はなかった。チャニョルの大きな手が互いのものを握り込み、それを上下させた。2人から溢れる先走る液で、その動きは滑らかだった。
頭の中がぐつぐつと沸きあがっていくような感覚に、ベッキョンは目元にぎゅっと力を込め、自分の指先を噛んだ。
「…だめだよ、ベッキョナ。指に傷ついちゃう…」
すぐさまチャニョルのもう一方の手によって、ベッキョンの指先は口元から取り去られた。ベッキョンは我慢できずに、あうっと小さく息を漏らした。
これまでと違う、とベッキョンは思った。いつもは窺うように自分のペースに合わせてくれたチャニョルだった。口元を覆うのも、指を噛むのも容認してくれていたはずなのにと。
「…ほら、ベッキョナも触って…」
そして口元から取り去られた手を、そのまま2人のものが重なっている部分へと持って行かれる。触れたことも、自分の中に迎え入れたこともあるはずなのに、何故かこの時は、やけに触れることに恥ずかしさが込み上げる。
しかしそんなベッキョンの気持ちを無視するようにチャニョルはベッキョンの手をそこへ誘導し、その上から再び自分の手を重ね動かした。
ベッキョンは目を開けることができなかった。耳元近くでチャニョルの熱い吐息が吐き出されているのを感じる。その合間、「ベッキョナ」と自分を呼ぶチャニョルの声が混じり込み、ベッキョンは腰の辺りに熱が溜まっていくような感覚を覚える。頭が沸騰しそうだった。
「…ベッキョナ目、開けて、俺を…見て…」
低い声が沸騰しそうな頭の中をこだまする。その声にもう抵抗はできなくなる。やや意識が乖離し始めたベッキョンは、ゆっくりと瞼を上げた。
はっはっ、あっ、んっ、と言葉にならない短い吐息を吐き出すチャニョルの額に汗が滲んでいた。チャニョルに握り込まれていない方の手が、自然とそこへ伸びていた。ああ、こんなにも一所懸命なのだと思ったら、ベッキョンの中で何かが込み上げた。
「…ベッキョナ…」
再び名を呼ばれ、ベッキョンはチャニョルの額に伸ばしていた手を、そのまま首へと絡めた。そして僅かにそこへ力を込めると、チャニョルの頭を自分に引き寄せた。
「…ヒョン…」
チャニョルの髪も少し湿っていた。そこへベッキョンは顔を埋めるようにしてチャニョルを呼んだ。自らも短い吐息を吐き出していると、その時わかった。そしてきっと自分の額にも同じように汗が滲んでいるだろうことも。2人の気持ちも同じだろうことも。つまりはチャニョルも何かを我慢していたはずなのだ。それを口にしたことはないけれど。
それを理解したベッキョンは、もう我慢することはできなくなった。
「…ヒョン…」
そしてチャニョルを呼び、間近で上がった顔にある唇に、自分のそれを重ねた。自分から積極的にそうしたのは、付き合う前のお試しのキス以来だった。





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